味噌汁の味
午前6時半、お通夜明けのみなさんに朝食をお出しした。悲しみの一夜が明け今日がお葬式である。みなさん無口でお膳につかれたが、食欲はわかないご様子。それでも誰かが箸を取ると、それにつられたように重い朝食が始まった。
お食事の後、ひとりのご婦人がスタッフのところに来て「お味噌汁、最高でした。こんなおいしい味噌汁は初めてです」とお礼をいわれた。ご婦人の心遣いに感謝するとともに、おもてなしの共感はこんな献立の細部に宿るのだなあと、感慨深いものがあった。(S)
午前6時半、お通夜明けのみなさんに朝食をお出しした。悲しみの一夜が明け今日がお葬式である。みなさん無口でお膳につかれたが、食欲はわかないご様子。それでも誰かが箸を取ると、それにつられたように重い朝食が始まった。
お食事の後、ひとりのご婦人がスタッフのところに来て「お味噌汁、最高でした。こんなおいしい味噌汁は初めてです」とお礼をいわれた。ご婦人の心遣いに感謝するとともに、おもてなしの共感はこんな献立の細部に宿るのだなあと、感慨深いものがあった。(S)